金覚寺は、江戸時代の1681年(延宝9年)に教寿により開かれました。本山に出した奉願書には「細流のほとりに一草庵を築く」とあり、住民は、170年近くの間、安らぎの場所として本堂の建立を願い続けました。 やがて、1854年(安政元年)、第8世周観の頃、住民は長期に渡る奉仕作業を続け、現在の9間4面の本堂が建てられました。今の銅版屋根は1969年(昭和44年)の工事によるもので、高い大屋根と“そり”の美しいのが特長です。 夏休みには、子ども研修会を開き、仏さまのお話や歌を通して「いのち」の大切さを伝えるとともに、子どもたちの健全育成に力を注いでいます。 この研修会の20周年を記念して、2003年(平成15年)に幼児から高齢者まで総勢231名で264枚の天井画を描きました。天井画は、本堂の内陣の左右四カ所に飾られ、全てが仏さまの回りを荘厳する力作揃いの心あたたまるものです。自分の絵がみ仏さまのもとにあることによって、この土地で生活する人たち一人一人に心の安らぎを与え、また心の支えとなることを願っております。